雷魚釣りをするにあたっての最低限のマナーと知識の紹介です。
(個人的な考えに基づいていますので賛否両論の部分もあります。)


知識

Rod
ロッドは、雷魚専用のロッドを使いましょう。カバーの種類、濃さ、狙う距離等によってロッドの硬さ柔らかさ長さ等を使い分けます。
ブラックバス用のロッドで釣り上げるのはカバーの薄い所やオープンカバーであれば可能(それでもヘビー並かそれ以上の硬さが必要)ですが、ヘビーカバーの所ですとカバーに潜られたりウィードに絡まったりしますのでそうなるとまず不可能でしょう。最悪、ロッドが折れます。
Reel
リールはABU製5000、6000番台やシマノ製カルカッタ400等、PEライン80-120ポンドを十分巻けるリールを使用するのが好ましいです。ライトハンドル、レフトハンドルは個人の使い易い方でOKです。

Line
雷魚専用の80-120ポンドのPEラインを使用。ナイロン、フロロラインでは簡単にラインブレイクしますので、雷魚へのダメージが計り知れないものになります。最悪、死んでしまうので絶対に雷魚専用PEラインを使用する事。
しかし、このPEラインにも摩擦によるキズや熱に弱いという弱点がある。ナイロンライン等の様に伸びがない為、カウンターヒットによるラインブレイクの恐れもある。PEラインは編み合わせのラインなので1本1本が切れはじめてささくれの様になると強度は無くなってきた状態なので要注意である。その為、ラインのチェックはこまめにする事。

Lure
フロッグは大概ストック状態で使えません。使用する前に補強や浮き具合等の改造を施して使用します。フックはバーブレスを使用。雷魚へのダメージ軽減の為。最近の物ですとストック状態でバーブレスの物が殆どですが、カエシのある物はペンチで折ってシャープナーで砥ぎましょう。バス用のフロッグの場合は雷魚用に強度を上げて改造すれば大丈夫でしょう。

Others
自宅では・・・
フロッグチューン用のフックホールシーラー、リード状や板状ウエイト、ブレード、メーカーチューンフック等、フック研磨用シャープナー、リールメンテナンス用品等が最低必要です。
フィールドへは・・・
フロッグを雷魚の口から外す時に素手で出来る人もいますが、出来たからといって自慢にはなりません。雷魚の歯はとても鋭くもし、噛まれてしまうと怪我は必須です。ましてやヘッドシェイクでもされたら・・・・最悪、指がちぎれます。 自信が無い場合、フックアウトが未熟な場合は怪我防止の為、マウスオープナーを使用しましょう。そして、雷魚のダメージを考えて歯に当たる所のオープナーにウエス等を巻いておくと雷魚の歯を痛める事も無いでしょう。フロッグを取り出す時も、丸呑みしているようでしたら面倒臭がらずに、ペンチ等を使って外しましょう。

本来ならば雷魚へのダメージを最小限にする為に素手でフロッグを外すのが最良の方法と思います。ある釣り師は『自分の指の傷はたとえ傷ついてもいつかは癒えるが、雷魚は死につながることもある』と言う様に余程のヘマをしない限りモロに噛まれることは無いでしょうから扱いに慣れてきたら試してみるのもいいでしょう。ただし、安易に真似るのは危険です。
後はPEライン専用ハサミ。(普通のハサミやカッターでは切りにくくラインを痛めます。)フッキングを確実にする為に現場用でシャープナーを持参する事。(特に釣り上げた後等は結構針先が丸まってしまっている場合があります。)それと記念撮影用にデジカメやサイズ計測にメジャー等があるといいかと思います。

身支度
暑さで上着は大概Tシャツになるでしょう。まぁ、ヤブの中に入っていくのでなければOKでしょうけど蜂や虫に刺されない様注意しましょう。ズボンは絶対長ズボンを履きましょう。そして靴も釣り用長靴を履く事を進めます。サンダルなんてもってのほか。場所によってはぬかるみを歩いたりしますし、マムシ等が生息している場所もありますので。そして、出来る限り帽子を被り直射日光を避けましょう。熱射病になる場合もあります。なお、後頭部から首筋にかけても出来れば直射日光を避けたい所です。雷魚釣りは同じ所に落着いてする釣りではありません。常に移動して行く釣りです。身支度は身軽にしましょう。装備は最小限、ウエストポーチやベストタイプの物に入れておくと行動し易いです。


マナー


始めに
雷魚は現在減少傾向にあります。原因は、生息域の護岸による水生植物の減少・消滅。工業排水による水質の悪化。釣り人のマナーの悪さで地主や農家の方々への迷惑等を掛け、水抜きされてしまう事により干上がってしまう事やライトタックル等無理な釣り方でのラインブレイク等による雷魚の死、等。最近、護岸や水質の悪化等は落ち着きがみられてきましたが、後者の「釣り人のマナーの悪さ、常識の無さ」によるモノは相変わらず多いみたいです。


ダメージ軽減の為に
・キャッチした(釣り上げた)雷魚は乾いたアスファルト、土の上に置かない事。雷魚のダメージ軽減優先ですので、地面に置く場合は、草や湿った土の上に置きましょう。真夏、アスファルトは高温になります。私達が炎天下の下に駐車した車のボディーを触るとヤケドしそうになりますが、それと一緒です。(日陰でもやめましょう。乾いたアスファルト、コンクリート等に置く事自体が致命傷になります。)
・バーブレスフック(カエシの無いフック)を使いましょう。
・キャッチ後は出来る限り早くリリース(逃がす)する。釣果記録は出来るだけ早急に終了しリリースしましょう。
・短期間に同じフィールドを攻めないようにする。短期間に同じフィールドを攻める事で雷魚へのプレッシャーが増加し、警戒心が強くなり捕食活動すら行わなくなります。(当然スレて釣れなくなります。)
しかし、元々のフィールドの少なさに重ね、色々な原因で更なる減少が進み同じフィールドに来る雷魚師(釣り人)が増える中、必要とされるのはやはり「マナー」でしょう。
・ネスト(産卵床)で子守り中の雷魚を狙わない。
ネストは解り易い物もあれば解り難い物もあります。しかし、子守り中の雷魚はものすごく警戒心が強く、子供を守ろうとフロッグに対して攻撃をしてきます。ですが、喰い付かずに弾いたりするだけです。ですから普通2、3度で気付くはずです。何度も何度も狙えば喰い付きますが、止めて下さい。ネストの雷魚を釣った場合、親がいなくなった子供達は他の魚や水鳥等の餌食になってしまいます。そして、リリースしても子供の元には戻れません。ネストを見つけた場合はそっとしておいてやってください。

釣りをしない人に良く言われます。魚へのダメージを考えるならば「要は釣りをしなければ魚へのダメージは無いだろう」と。理解しがたいと。
確かにそうかもしれません。しかし、それは言わないで下さい。雷魚ゲームの魅力に負けました。
その、釣る事自体魚へのダメージがある釣りをする上で、最大限魚へのダメージを減らす事を考えるのが雷魚ゲームを楽しませてくれる雷魚への配慮であると私は思います。

フィールドを減少させない為に気を付ける事
自分達の出したゴミはきちんと持ち帰りましょう。ペットボトルやお弁当のパック、使用済みのライン等。徹底する事。出来れば、フィールドに散らばっているゴミも処理すると尚良い。土地の管理者、農家の人等、挨拶を必ずして交通や農作業の邪魔にならないように駐車する。当然、畑に入る等は言語道断。丁寧に対応する事によって釣り禁止の場所でも快く釣りをさせて頂ける場合もあります。釣り人同士でも声を掛け合うくらいの気持ちが欲しいところです。注意すべきは、喧嘩にならない様に注意してください。やはり、常識の無い人もいますので。(バス釣りの人達は雷魚師達を怖がる傾向にありますが、それは大概、ライトタックルで雷魚を狙っていたり、釣れてしまう可能性がある場合に注意しているだけの事を理解してもらえないが為にトラブルになるのが常みたいです。)

マナーは必ず守って楽しい釣りをしましょう。

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